世界の電力自由化

経済の規制緩和の一環として推進された電力自由化は、
1990年以降、世界的な潮流となっており、
その中心的な存在となっているのが欧米諸国と言われています。

90年代には欧州、米国で自由化は積極的に展開されましたが、
しかし2000年代に入り、欧州各国と米国での自由化は店舗に差が出てきたと言えるでしょう。

欧州では着実に自由化が進められているのに対し、
米国では、カリフォルニアの電力危機や北東部の大停電、などを契機とし自由化がスローダウン傾向にあるのも事実です。

イギリスの試行錯誤
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最近まで電力自由化のモデル と言われていた
イングランド、ウェールズを含むイギリスを例にとってみましょう。

イギリスは、1990年の電気事業民営化の際、
プール」と呼ばれる強制参加の卸電力市場を設立しました。

この設立の狙いは、翌日の電力需要を賄うために発電する発電所を、入札価格の安い順に決めることにより、発電時間の競争を促進し、電力価格の低下を促そうと言うものです。

しかし現実は、新規参入者は現れず、期待した価格の低下は起きませんでした。このため産業用、商業用、家庭用とも1990から1993年にかけ価格は値上がりを続けました。

これは発電市場の大手会社の寡占状態となっていることが要因となっています。そこでイギリスでは、電力システムのを大幅に見直し、2001年から新しいシステムに改めています。

ドイツの電力低価格化
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比較的新しい例では、ドイツがあります。
1998年から電力小売りが完全自由化されました。当初は、電力会社を変える顧客がほとんどいませんでした。

しかしある時、大手電力会社の一つが原価すれすれの低価格を打ち出し、他電力の顧客を奪いに行く動きを見せました。

他の電力開始野はこれに対抗して短期間で、産業用の電気料金を30%も安くしたのです。これを機に本格的な価格競争が始まったと言われています。

このような流れが各国ともあり、今では電力の自由化の恩恵を受けていると言ったのが現状です

 
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