世界の電力自由化 欧州編
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ヨーロッパの電力自由化について、ご説明しましょう。

イギリスのイングランド・ウェールズ地域の電力自由化に続き、ノルウェーでも発電・小売り分野に競争が導入され、93年には電力発電所「ノルドプール」が設立されています。

その後このノルドプールには、スウェーデン,フィンランド、デンマークも参加、欧州を代表する電力取引所の一つに成長しています。

その後これらの国に続き、欧州各国は、次々と電力規制緩和に本格的に乗り出しています。

EUの自由化の動き

EUでは、1990年代からの数回に渡る、EU委員会の指令が電力自由化を形成してきたと言えましょう。

これは、EU内での電力自由化が欧州市場統合の一環として進められてきたことを示しています。

各国規制当局は、この指令に基づき、歩調を合わせ規制緩和を行ってきました。
このEU電力指令のポイントは、
1電力小売市場の自由化 
2送電部門のアンバンドリング(分離)

の2点と言えましょう。

自由化と送電分離

1)電力小売市場の自由化においては、1996年の電力指令で国内市場の32%の部分指令を行うとされました。
さらに2003年指令では、家庭用を除く小売市場(約60%)の自由化と2007年に完全自由化が規定されています。

これらの指令に基づき各国は、自由化範囲の拡大が行われてきました。

2)送電部門のアンバンドリング(分離)については、1996年指令で、「会計分離」の義務付けとともに、送電部門を経営的に、独立させることとされました。

これで同一法人内に送電部門が留まることは容認されたのです。その後の2003年の指令では、送電・系統運用部門の別法人化が義務付けられました。

電力価格の現状

総じていえば電力自由化すれば電気料金が必ず安くなるとは限りません。
発電設備が余っていれば電気を買ってもらうため安くしますが、逆に足りなければ、高くなると言うことです。

電気に関して言えば、貯蔵しておくことはできません。高いから買い控えると言うことも難しいという側面があり、足りないと価格は高騰します。こうしたことが一般商品とは大きく違う面でもあります。

 
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