電力自由化で家庭の電気料金が安くなる

 今回の完全自由化で、市場原理が働き、電気料金が下がるのではないかと期待されています。

確かに、販売会社にとって「優良顧客」に該当する使用電力が多い消費者については、販売各社間での競争も起きやすく、電気料金が安くなるでしょう。

実際に、先に実施されている大口需要者の電気料金は、安くなっているのは事実です。

むしろ高くなる可能性も?

しかし一般家庭の多くは、電気の使用量は限られており、販売会社にとってあまり魅力的な顧客とは言い切れません。

こうしたことで家庭用電気料金については、自由化になって安くなるとは限りません。先に完全自由化を実施している欧米などの一般家庭は、安くなるどころか値上がりしているようです。

また電気が市場で売買されるようになれば、だれもが電気を使いたい時には料金が値上りし、使わない時に安くなるなど市場原理が働くことになる可能性も秘めています。

電機の販売会社の中には、こうした料金変動リスクを自らとり、消費者には安定した価格で提供する会社もあるでしょうが少数と見た方がよさそうです。

価格が需要と供給で変動すると言うことは、例えば夏の暑い時期のエアコンをつけっぱなしにすれば、割高になってしまうと言うことです。

これまでの電気料金は、顧客が利用する設備や、その使用形態により、電灯、業務用、低圧、高圧、特別高圧と言った契約種類別で単価が違いますが、同じ電力会社の供給区域であれば各種類別に同一料金となっていました。

今回の自由化により、規制が残る分野も含めて、より柔軟なメニューからの選択が可能となります。

現在ある電力会社は、自由化が進むと、これまで通りやっていけなくなる可能性もあります。

そこで思い切った戦略で、顧客獲得に動くことも十分予想されます。その動きが、価格面にどう反映して行くのか注目されています。

市場の競争原理が良い方に働くことを期待したいものです。

この完全自由化の恩恵が、一般家庭まで及ぶような政府の政策が待たれます。

 

 

 
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