今、どれほど安くなっているか

現在、電力自由化に参入した企業を使うと、どれくらい効果があるのでしょうか。

新電力の導入事例

特定規模電気事業者(PPS)のことを、新電力と呼ぶことがあります。
これら新電力を利用した事例について紹介します。

まずは2012年に横須賀市が市立学校の電力をエネットより調達した例です。
(参考:横須賀市 HP
横須賀市は2012年、入札により市内小中学校の電力をエネットより調達したとあります。
これにより17%安い基本で電気を確保しています。
この入札により、約3億円の電気代節約となっているようです。

次に2012年に、東京都立中央図書館が東京電力(現:東京電力エナジーパートナー)エネット部分供給の契約をした例です。
(参考:東京都HP
これは、リンク先の説明にもあるとおり、昼夜を通して使う50kW以下については東京電力(現:東京電力グループ)から購入し、
昼間の消費の多い50kW以上についてはエネットより購入する、という契約です。
これにより年間約8%、400万円の電気代削減になるとしている。

最後に、2013年に兵庫県宝塚市が伊藤忠エネクスと電気供給を受けた例です。
記事:
関西電力の値上げのタイミングで、料金の安い伊藤忠エネクスからの電力供給に切り替えたという記事です。
単純な比較はできませんが、この場合も1割近く電気代が圧縮されているようです。

どの導入事例も1割ほど電気代が節約できており、
新電力への切り替えは電気代が安くなる傾向が見て取れます。

ただ公開されている事例が公共のものに限定されており、
かつ2012年の記事が多いため、これから切り替えを検討される場合は提案価格をみての検討が必要だと思われます。

なぜ安くなるのか

新電力も既存の電力も、発電施設に大きな差はありません。
また送配電施設も共通です。ではなぜ新電力が安くなるのでしょうか。
ポイントは、新電力の売り先の施設にあります。

学校、図書館、役所等はフル稼働の工場と異なり、昼間のみ電力を使い、夜間はほぼ無人となるため電力は使いません。
また工場のように大きな変動はなく、電力消費量が予想しやすい施設です。
そのため発電所を計画的に運用でき、効率のいい発電プランを立てられます。

このように新電力の事業者は、それぞれの顧客にあわせて発電プランを最適化しているため、
料金を抑えられているのだと考えられています。

既存の電力会社は、工場やオフィス等すべての電力消費量をみながら、
全体での大雑把な調整しかできませんでした。
そこを新電力は、顧客ごとの特性を調査し、こまめに発電プランを調整することにより効率化を進めているようです。

 
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